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2006年3月30日 (木)

非嫡出子

わが国の法律上では、婚姻外の子供(いわゆる非嫡出子)を不利益に扱っている規定が存在する。このことが、憲法で定める法の下の平等に抵触するのではないかと問題となることがある。今回取り上げたいのは、その中で国籍についてである。

日本国籍を取得するための要件は国籍法で定めてある。
①出生時に父または母が日本国民であること
②出生前に父が死亡した場合に、死亡時に父が日本国民であったこと
③日本で生まれ父母が知れない場合

一見すると何ら問題のないように思える。しかし、ここでポイントとなるのは「出生時」である。外国人の母から生まれた子供が、出生後に父から認知された場合、「出生時に父が日本国民」という要件が当てはまらなくなる。従って、その子供は日本国籍を取得できない。但し、その後に父母が婚姻して嫡出子になれば、日本国籍を取得できる規定がある。問題なのは、(1)認知が出生の前後で取扱いが異なる(2)出生後に認知をしたとしても、嫡出子・非嫡出子で取扱いが異なる、この二点である。そして、これらの規定が合憲か違憲かについて、東京地裁と東京高裁で判決が異なっている。今後、最高裁がどう判断するのかが待たれているところである。

私見としては、国際結婚や事実婚が多くなっている今日、認知の時期や婚姻の有無によって区分することはおかしいことではないかと思う。なぜなら、日本人の子供である事実は両者には差異がないのであるから。

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